オウンドメディアの勝敗の9割は、事前の「調査・設計」で決まります。
ですが、実際の運用の現場で作業の9割を占めるのは、泥臭い「記事作成(コンテンツ作成)」です。

SEOで成果が出るまでには、どうしても半年〜1年という時間がかかります。
ですが、コンテンツ(記事)さえ手元に集めてしまえば、あとはスケジュール通りに投稿するだけ。投稿作業自体は一瞬で終わるので、一度仕組化して記事を集めてしまえば、寝ていてもメディアが動き、自分は他のコア業務に集中することができます。

つまり、オウンドメディア運用において最も重要な課題は、「いかに安く・効率よく質の良い記事を集め切るか」の一点に尽きます。

私自身、これまでに企業でのメディア運用や個人事業を通じて、数多くの外部専属ライターの方々とやり取りを行ってきました。さらに「クラウドソーシング(インターネット上で不特定多数の人に仕事を依頼できる便利なプラットフォーム)」もフル活用し、実に3,000件以上の記事・コンテンツを発注・ディレクションしてきた実績があります。

圧倒的な数の外注管理を現場で回し続け、低コストかつハイペースで記事を集め続ける「外注化のライン構築」を極めてきました。

今回は、私が3,000件以上の現場対応で培ってきた「外注ディレクション・コンテンツ収集の組織力」についてお伝えします。

「記事を集めてしまえば、あとは寝ていていい」——オウンドメディアで最初にやるべき唯一のこと

オウンドメディアを育成しようと思ったら、現場が唯一考えるべきことは「どうすれば目的に合った記事を、楽に・早く集め切れるか」それだけです。

SEOは評価されるまでに時間がかかりますが、記事さえ手元に集めてしまえば投稿作業自体は一瞬で終わります。一度コンテンツを集積しきる仕組みを作ってしまえば、極端な話、あとは寝ていてもメディアが自動で動き、評価が蓄積されていきます。

そして、SEO対策やコンテンツの改修(リライトなど)は、そうして記事を投入した後のインデックス状況や検索エンジンの反応を実際に見ながら、実施していけばよいのです。

ライターの「生息地」と「存在有無」の見極め~オウンドメディア構築の現実

オウンドメディアを育成・拡大していくには、最終的に数百〜数千記事という膨大なコンテンツ量が必要になります。この規模感を知らないと「まずは自分や社内メンバーで数本書いてみよう」と考えがちですが、本業の傍らで数千記事を書き続けるのは現実的に不可能です。

そして、メディア運営者やディレクターが最も恐れているのが「プロジェクトの途中で起こる頓挫リスク」です。

長い時間と労力、そしてコストをかけて動かしたプロジェクトが、途中で「記事が集まりませんでした」という理由でストップしてしまう。初期段階で見抜けず、進行途中で発覚して頓挫することほど、大きな損失はありません。(やらなければよかった)

オウンドメディアで記事を集める方法は、大きく分けて以下の3つしかありません。

  • ① 自分が書く

  • ② 社内メンバーに書かせる

  • ③ 外部ライターに依頼する(※メディア拡大の主軸)

基本的には「③外部依頼」をメインに据えて仕組み化を狙うわけですが、ここで重要なのが「そもそも依頼しようとしているジャンルに、外部ライターが本当に存在するのか?」という点です。ここをプロジェクト発足時に見極めておかなければ、途中で記事供給がストップしてしまいます。

ジャンルによる「ライター生息地」

例えば、節約術・PC・映画レビューといったジャンルであれば、主婦層や趣味層が多く登録しているクラウドソーシングを活用することで「安く・早く・大量に記事が集まる」ということが経験上分かりきっているため、それだけで構成されたメディア設計であれば、迷わずゴーサインを出すことができます。

一方で、専門性の高い領域やマイナーなジャンルになると、ライターが一人も集まらなかったり、運よく数人集まっても年間に数記事ペースでしか集まらず、1年かけた挙句に頓挫してしまうという「最悪のパターン」に陥ります。

【失敗談】【失敗談】「ライターがいない」~2年と100万円を無駄にした話

私自身、過去に個人で「探偵」ジャンルのメディアを立ち上げようとした際、1〜2ヶ月かけて入念にリサーチを行い、100記事以上の構成案を作り込んだにもかかわらず、執筆できるライターがどこを探しても見つからず、すべての準備をパーにする苦渋の決断(プロジェクトの撤退)をした苦い経験があります。

ただ、この時は「2ヶ月の準備期間のロス」だけで済んだので、今となればまだ傷口は浅い方でした。本当に恐ろしいのは、進行途中で発覚する遅延です。私自身、過去にはYMYL(健康・医療・金融など人の人生に大きく影響する領域)系のメディアで、2年という歳月と約100万円の外注費を投じ、記事の8割近くを集めた段階で頓挫してしまったプロジェクトを経験したこともあります。

SEOは成果が出るまでにどうしても時間がかかります。だからこそ、「本当にこのジャンルで記事を集めきれるのか」「途中で頓挫しないか」という点に常にアンテナを張り、時間をかけた結果が無駄にならない判断力を持つことが、Webマーケティングの現場では欠かせません。

企業レベルのメディア運営であれば、最初から「専門家に執筆を依頼する」という前提で動くことができますし、自社が展開している事業ジャンルであれば業界内のコネクションや直接交渉のルートも開拓しやすいでしょう。

しかし、そうしたラインが確保できるかどうかの見極めがないまま見切り発車してしまうと、数年分の時間と数百万円のコストを無駄にする壊滅的な失敗につながります。ディレクターの最も重要な仕事は、根性論で無理やり進めることでも「ライターがいませんでした」と後から言い訳することでもなく、初期段階で「業界ルートで集めるか、クラウドソーシングで集めるか、そもそも実現不可能か」を冷徹に見極めることなのです。

③ 1記事800円~「仕組み化」と3000件の現場経験で磨いた対応力

私自身が過去に個人アフィリエイトで展開していたオウンドメディアでは、1記事あたり800円という単価で、1万文字を超えるガチガチの高品質記事を書いていただき、運用を回していた実績があります。計算上、わずか5万円で50記事のコンテンツ群を作れてしまうということです。

「なぜそんなことが可能なのか?」と思われるかもしれません。単に安く叩くのではなく、外注化の仕組みとディレクションによるものです。

具体的には、以下の3つの工夫でパフォーマンスはどこまでも高められます。

  • 募集文

  • マニュアル準備

  • ライターさんとの交渉

もちろん、外注化は「対人間」のやり取りのむずかしさもあり、全てがマニュアル通りスムーズに行くわけではありません。音信不通になるライターさんや、意図と違う原稿が上がってくることもあります。

ですが、私には3,000件以上の発注を経て直面してきた「あらゆる失敗やトラブルのパターン」と、それを乗り越えてきた経験値があるのです。

SEOメディアコンサルというと、綺麗な戦略論やフレームワークだけを提示されるかもしれません。「キーワード選定や構成案を出したのだから、あとは現場で記事を書いて投稿してください」と言うのは簡単です。しかし、実際にプロジェクトを動かそうとすれば、ライターが集まらない、クオリティが上がらない、納期が遅延する、予算が跳ね上がるといった「生身のトラブル」に必ずぶち当たります。

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